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Report活動報告

かざまあさみ×中谷一馬【対談4】出産・子育て環境を改善

 

子育て支援、出産費用ゼロ、中学校給食

 

○中谷 

具体策の話も伺いたいと思いますが、ライフワークバランスがとれた社会を作っていくことができたならば、次代に繋がり、時代を好循環させると思っています。その中で、かざまさんにも私にも子供がいて、私には、3歳と0歳の娘がいて、かざまさんには1歳になるご子息がいます。今まさに仕事をしながら子育てをしている中で困ったことだったり、共働きで悩んだことなどの経験を踏まえて、横浜市政をどのように改善をしていきたいですか?

 

○かざま 

はい。私が政治家になってまずやりたいことは、出産・子育てに対する支援の拡充です。私自身も出産・育児で苦労をしましたので、同様に悩むお父さん、お母さんの不安をなくしていきたいです。私の場合、妊娠した時の働き方がフリーランスで、育休の取得が難しく、やめるかそのまま続けるかの二択でした。私はそのまま仕事をするという選択をしましたが、子育てと仕事の両立にとても苦労をしました。

まず息子の保活が大変でした。3月生まれだったので、認可の保育園への申請はもう既に終わっていて、電話をかけたり、施設に直接伺ったりで探しましたが、認可外だと月々15万円程度の費用がかかると言われ、高額すぎて払えないとなりました。それでも一時保育を何とかお願いできないかと考え、一時保育施設に電話をしましたがその日の空き具合でしか分からないので、毎朝電話する必要があると言われてしまい、かなり大変でした。

最終的には電話をかけ続けた結果、たまたま空きが出た園に巡り合えて、そこでお世話になることになりました。

 

○中谷 

それは、ご苦労されましたね。かざまさんが、もし仮にエイベックスのような大企業で働き続けていれば、育休や産休を当たり前に取得できたと思うんですけども、フリーランスの働き方というのはそれだけ過酷だという現実を実体験として経験されたということですね。フリーランスや非正規社員の方々の労働環境の改善は、必要不可欠だと思いますので、原体験を持たれているかざまさんと共に変えていけなければならないと決意を新たにしました。

 

○かざま 

私の場合は、夫が中谷一馬事務所で働いていますが、産休育休の取得など、子育てに理解のある職場なので、夫と育児を共有することができましたことは、とても幸運でした。

 

○中谷 

産休育休は当たり前のことですし、当然の権利です。

 

○かざま 

ありがとうございます。小さい子供はすぐ熱を出してしまうので、急遽呼び出しがかかったり、次の日まで休んでくださいと言われてしまったり、急な対応が必要になることが多々あります。それでも、私の仕事は、私自身がマネージメントをして、他の方に関わる仕事かつ現場が多いので、なかなか思い通りに動けません。それでも、夫が就業時間を柔軟に調整してくれたり在宅ワークで仕事ができる環境なので、とても助かっています。

 

○中谷 

実は昨年、我が家で第2子出産の直前に母が他界し、プライベートで大変な時期があったのですが、その時には事務所の仲間たちが献身的に支えてくれました。弊所には、夫婦共働き子育てする者、家族の介護・看護を行う者などが多数おり、皆で柔軟な就労環境を作れるように業務フローを共に見直しました。そもそも弊所の産休育休制度・リモートワーク制度は、かざまさんの夫が中心となって策定してくれたものです。私自身も議員として「父親の育休」を取得させて頂きましたが、仲間たちと共に議員が育休を取得することで、その賛否を社会に問い、議論を活性化させたいと考えたからです。ちなみに、夫の家事・育児参加時間が長い家庭ほど妻の就業継続率が高く、2人目以降の子どもを持つ比率が高いというデータがあります。

 

○かざま 

なるほど、やはり女性が働きやすい環境を作るためにも、育児環境を改善することが必要ですね。あとは私が困ったことで言えば、出産費用がかなり高くて大変でした。横浜市の病院が高いというのもあるんですが、育休の取得が難しく、体への負担をなるべく軽減するため、無痛分娩で出産したのですが、数十万円プラスになりました。

周りの友人に聞いても、東京や横浜は、とても出産費用が高くて、2人目を産むのを控えてしまうという話を聞きます。出産に関して、家計の負担を減らす対策が必要であると考えています。

 

○中谷 

多くの同世代の仲間たちがそう思っていることを実感しています。ちなみにフランスでは、無痛分娩が主流で、経膣分娩の80%が無痛分娩です。無痛分娩が全額保険負担になったのは1994年で、そこから出生率は回復し始め、2010年には2.00を超えました。また3歳から就学率ほぼ100%の保育学校が完備され、これも無償。無料で国が子どもを預かり教育する環境があります。これらの政策によって子育てのハードルが下がり、子どもを産み育てやすくなっています。このような次世代を見据えた政策を遂行し、将来への道筋を立てることは、経済成長や持続可能な社会保障の観点において不可欠です。

山中竹春横浜市長の公約の中にも「出産費用ゼロ」という政策が掲げられていますが、これは市長と私たちで共に考えた政策です。市長には実現して頂くことを強く期待していますし、私も国の立場からも後押ししたいと思います。かざまさんにも市政の中でその一助を一緒に担って頂きたいと思います。



○かざま 

頑張ります。中学校給食に関しても山中市長などが試行錯誤をしながら何とか進めようとされていますが、共働きの家庭がお弁当を作るというのは負担になりますし、自宅では十分に栄養が取れない、食事がお腹いっぱい食べれないというような家庭も存在します。

多様な家庭の方々がいることから、給食に関しては、美味しさやあたたかさを求めつつも、各々の事情に寄り添った給食のあり方を考え、より良いかたちで進めていきたいと思います。


○中谷 

横浜市は、「中学校におけるデリバリー型の全員給食」の実現に向けて動き出しました。中学校給食を進めようと一歩を踏み出されたことを評価する声を聞きます。今後も市民の皆様のニーズをしっかりと聞いて頂いて、より良いあたたかく栄養価の高い給食の提供を目指して頂きたいです。